「アンガーマネジメント」流行の今
「6秒我慢すれば、怒りはおさまります」というアンガーマネジメントという手法が脚光を浴びています。
口を開けば○○ハラスメントといわれる可能性がある現代社会では、社会人に必須なビジネスノウハウなのかもしれません。
もちろん、意味もないのに他人に当たり散らし、むやみに傷つけることは避けたほうが良いと思います。でも、「怒り」も人間にとって必要な感情の1つです。
「怒り」によって、起こされた発明もあれば、革命もあります。それによって、人間社会は豊かになったこともあります。だから、全方向的に「怒り」を否定する風土になるのは避けた方が良いのではないかというのが、私の意見です。
さて、このブログを書いている5月7日に緊急事態宣言の延長が決まりました。対象地区も愛知と福岡を加えた6都府県に拡大されました。おそらく、このブログがアップされる5月21日も状況は変わっていないでしょう。
その内容は、時短営業の要請や観客を入れたイベントの自粛という代わり映えしない内容です。この対策によって、飲食店をはじめ、いろいろなお店がさらに窮地に立たされるでしょう。
この意味のない。効果を出さない対策については、怒りを表す必要があるのではないでしょうか。
「意味のない対処療法ならやらないでくれ」「ワクチンは経済システムを支えている現役世代の人たちから打ってくれ」「そもそもワクチンの量が少ないのなら、増やすように努力してくれ」「オリンピックなんて早々に辞退して、日本経済の建て直しに真剣に取り組んでくれ」など、怒りの叫びはいろいろあるのではないかと思います。
もしかしたら、日本社会の今の問題は、そういった「怒り」すら沸いて来ない状態なのかもしれません。
怒りとは期待の裏返しだとも言われます。つまり、期待がなければ怒りはわいてきません。
要するに、的外れの緊急事態宣言を繰り返す政府に国民はあきれているということです。現在の第4波の変異型は、これまでよりも感染力が強いし、子どもにも移りやすいといわれています。
だとするならば、第1波の緊急事態宣言以上のことをしなければならないのではないでしょうか。それをしないのは、政府が現状を一番舐めているからだ。というメッセージが国中に蔓延しているのだと考えられます。
みなさまの園もさまざまなことに困っているのではないかとお察しいたします。現状を打破するのは、「怒り」のエネルギーだと思います。ぜひ、この機会に怒りを抑えることだけでなく、良い方向に活用することをお勧めいたします。