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「前提」ってとても大事!②

「前提」ってとても大事!②

 昨年の12月25日のこのブログで、「前提」ってとても大事。という内容で書きました。今回は、その続編を書こうと思います。

 新型コロナウイルス感染症も第4波を迎え、峠を越そうとしています。昨年の年始くらいから始まり、2年目に入ったコロナ禍において、「前提」がさらに大切になっています。

 新型コロナウイルス感染症において、前提となるものは、大きく分けて2つあると考えられます。

 ①感染する。

 ②感染しない。

 これだと単純すぎるので、少し解説を加えます。

 ①いつかは感染するので仕方ない。最大限の注意を払い、対策もするが、社会生活を営んでいる以上、いつかは感染する。だから、感染したときには、どのようにするのかを考え、準備しておく。

 ②自分は人よりも注意を払い、行動しているので、感染しない。あるいは、感染してはいけない。あるいは、自分が感染したときはウイルスを運んできた人間が悪い。

 以上が前提となります。

 ここで大切なことは、前提と行動に矛盾がないか、どうかです。

 コロナ禍で、全国の保育施設の方々から、「園内に感染者が出たときにはどのようにすればいいでしょうか。」という相談を数えきれないくらい受けました。

 しかし、それぞれの園の前提は、①と②が混在していました。

 さらにここで問題になるのは、②が前提なのに、園で園児を受け入れている園が存在しているということです。

 園で園児を受け入れている以上、前提は、①でなければなりません。

 つまり、園の関係者(園児、保護者、職員など)に感染者が出ることを前提に準備し、保育に集中すればいいのです。園で園児を受け入れている限り、感染者が出る方が自然です。

 前提と行動が矛盾していると、保育現場で事故が起きる要因になることがありますし、そもそも組織にいらぬ負担がかかります。負担がかかれば、組織は内側から崩壊する可能性が高まります。

 コロナに限らず、今、みなさんの前提と行動は矛盾していませんか。ぜひ、一度、チェックしてください。

2021.06.11