まだ、そんな意識なんだ・・・
大阪市内の私立認可保育園が、新型コロナウイルスに感染した保育士に対し、保健所の調査に出勤していたことを隠すよう指示していたことがわかった。園では保健所による濃厚接触者の調査が行われず、その後複数の園児らの感染が判明した。市などが経緯を調べている。
厚生労働省は、保育園で感染者が出た場合、濃厚接触者が特定されるまで臨時休園するよう求めている。
園長は読売新聞の取材に「休園は保護者への影響が大きく、避けたかった。反省している」と話した。(2021年9月22日 読売新聞オンラインより抜粋)
この記事を見て思うのは、「まだ、こんな意識なんだ」ということです。コロナ禍になって2年が経過しようとしていますが、ここまで市中感染が広がってしまうと、いつ、だれが感染してもおかしくありません。
それに一喜一憂する暇もなく、公表し、保健所の指示に従えばいいだけです。つまり、感染した側ができることは何もないのです。特別扱いすることもないのです。
これは、Withコロナとは言いながら、コロナがある生活にまったく順応していない部分が社会の中に存在するということなのです。
この園長のとった行動の影響を考えてみましょう。
①園の社会的信用が失われる
②保護者からの信用が失われる
③職員から園長への信用が失われる
以上の3つが考えられます。
今後、この園が出す情報には嘘を言っているのではないかというバイアスがかかります。そのため、保護者からは「それって本当ですか」という疑いの目でしばらくは見られるでしょう。
そして、何かがあった場合、「前も園はウソをついたことがあったから、今回も信用できない」ということになるでしょう。
さらに、今回の件で辞める職員が出て来るかもしれません。
信用を失えば人生の多くを失い、勇気を失えばすべてを失う。と言ったのは、どこかの国の政治家でしたが、その通りだと思います。新型コロナの感染者が園内に出たくらいで、長年築いてきた園の信用を失わないでください。
そろそろ「感染するのが当たり前」「感染したら、社会のルールに従えばいい」という意識に変えてください。