最近気になること
目的はなにか?それが問題だ!
新型コロナウイルス感染症が引き起こした第6波もピークを越えつつありますが、まだまだ感染者数の絶対数は多く、予断を許さない状況が続いています。
そのような状況において、島根県は「自宅保育の延長」を各家庭に要請し、神奈川県は陽性者が出ても「原則開園」、濃厚接触者の特定も必要なし。という真反対の政策を打ち出しました。
同じ状況において、なぜ、行政の対応は異なるのでしょうか。
それは、目的が異なるからです。
島根県の政策の目的は、「感染者を減らすこと」。神奈川県の政策の目的は、「保護者の社会生活を止めないこと」。です。
リスクコミュニケーションという危機管理上の考え方があります。何か不都合なことが起きる前に、その可能性を説明し、対策も説明しておくことです。その目的は、いざ、不都合なことが発生した場合に個人のショックをやわらげ、なるべくパニックが起こらないようにするためです。
両県はそれをすべきなのですがしていません。というか、すべての対策について、国もすべての都道府県市区町村も「何のために、この対策を講じているのか」を説明すべきです。
その結果、一般市民は何のためにこんな生活を強いられているのかを理解できず、ストレスだけが募り、新型コロナではなく、いらないトラブルがまん延してしまうのです。
各保育施設でもいろいろな対策を講じているのではないかと思います。ぜひ、利用者の方々に「何のために私どもの園はこの対策をするのか」を説明して差し上げてください。
きっと、利用者の方々や職員方々の一部は行動が変わると思います。