渋柿とロシアのウクライナ侵攻
ロシアのウクライナ侵攻のニュースが日々流れてきますね。恥ずかしながら私は何故この戦争が起きているか分からず、調べて調べてやっと「ああそうなのか」と納得している一人です。「平和ボケ」を実感しました。
脇は言います。「保育は社会学の一つ」だと。
保育施設でお預かりしている子どもたちは、いずれ社会に出ていきます。その「社会」で生き抜ける「人間」を私達は育てなければならず、そして、生き抜くための力をつけるための根底を築いて送り出さなければいけません。
ウクライナの町の状況が、InstagramをはじめとするSNSに毎日上がっています。町の悲惨な状況が掌の中にあります。
直接子どもたちにこの戦争の話をすることや、経済の話をすることはないことかもしれない。でもぐるっと回ってその子たちが生きていく社会の問題である、ということを先生方には知っておいていただきたいと思います。なぜなら、「大人」「社会人」として知ってほしい内容だからです。
私が保育士をしているとき、「渋柿の渋の抜き方」を尋ねられて、「わかりません」と答えたら「何も知らないのねえ」と言われたことがありました。
その時は、多少悔しく思いました、私が勤めていた地域では渋柿がたくさん取れて、家庭でもよく食べる果物の一つだったので、その地域「社会」においては知らなければならない情報の一つだったのでしょう。(ちなみに私の地元は渋を抜くより、渋柿を干して「あんぽ柿」にする方がメジャーです。)
渋柿と今の世界の情勢は問題の大きさは違いますが、本質は同じだと思います。その「社会」で「生きていく」ことを見据えて、教育はあるべきだし、人を育てることを生業にする人は省みる機会を持つべきだと思います。
人間は視覚の情報がもっとも強く入ります。Instagramだけでなく様々な視覚情報のツールがありますから、ぜひ他人事だと思わず、自分や子どもたちがこれから生きていく「社会」について、考えてみる機会を作りませんか。